【北京家電レポート】Vol.3 中国10元ショップ「メイソウ( 名創優品)」に迫る!

皆さん、こんにちは。北京支社の范(ハン)です。今回は、中国で有名な10元ショップ「メイソウ(名創優品)」についてお伝えします。

中国で有名な10元ショップ「メイソウ(名創優品)」とは?

最近、メイソウ(名創優品)というお店にはまっています。殆どの商品が10元で購入できる日本の100円ショップのようなお店です。日本の店舗のような雰囲気で、”100%日本品質”をうたっています。

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日本のWebサイトでの反応

しかし日本のwebサイトで検索してみたら、「丸パクリ」、「日本語で書かれた胡散臭い商品がたくさん」など、批判的な声が圧倒的に多くでてきました。確かに、ロゴや店舗は、日本で見覚えのあるデザインですし、商品表記を見ると、日本語がおかしなものばかり…どうやら、”100%日本品質”というのは疑わしいようです。Mede In Japanのイメージを利用して集客するという戦略だと思われます。

中国のwebサイトでの反応

一方、中国のwebサイトで検索してみると、ネット販売が著しく発展している中、店舗での売上に成功している例として、経済評論家に高く評価されていました。もちろん、中には「偽日本ブランド」、「ユニクロ、無印の完全パクリ」など批判の内容もありましたが、それに対して、「あれこれ言われてるけど、この値段の割に物はそんなに悪くない」、「日本製であろうがなかろうが、ちゃんと使えればいい。15元のイヤホンは、以前買った68元のものと全然変わらない」、「高い値段で偽物を買うよりはまし。少なくとも、そこで買ったものは返品できるし、コストパフォーマンスは高いし、それでお客さんの心を掴んでいると思う」など、好意を持った声の方が高いようです。

賛否両論あっても見逃せない急成長ぶり!

実は、日本の100円ショップを中国に取り入れたのはメイソウが初めてではありません。2012年に日本最大規模の100円ショップ「ダイソー」が広州で初めて10元ショップを出しました。また、北京などの都市部にあるイオンデパートにも10元ショップがあります。

しかし、2013年9月24日に1号店をオープンしてから2年経たないうちに世界で1300店舗(2015年時点)を出店したのはメイソウだけです。2015年の売上は850億円を突破、2016年には1,000億円に到達すると予想されています。単なるパクリであれば、一度騙されたと感じたお客様の口コミで、あっという間に店がつぶれてしまうはずです。”店舗を持つ流通企業と通販企業との戦い”が既に世界共通の課題になっている中、メイソウの急成長ぶりは絶対に無視できないでしょう。

メイソウの経営特徴

メイソウは、当初日本製品という売りで影響力を拡大しようという目的があったかもしれません。しかし、今お客様や専門家などに評価されているのは、品質以外ではコストパフォーマンスや、店の雰囲気、経営モデルなどです。

メイソウの創設者「叶国富氏」が話す、メイソウの経営の特徴は6つあります。

メイソウの経営特徴
1. 商品の仕入れは直接工場から行う。 1店舗で扱う約3000点の商品の殆どを、世界800ヵ国に輸出している中国工場から仕入れているため、品質を保ちながら定価を安く設定できる。
2. 食品以外の全ての商品にMINISOブランド(プライベートブランド)を使うことで、デザインと価格をコントロールできる。
3. サプライチェーン管理システムを導入し、商品の仕入れ、販売などをビッグデータで管理。資金繰りと販売の効率をアップさせている。メイソウでは新商品が12日~21日間で開発され、商品回転率が高い。
4. 加盟したい投資者が店舗の賃貸、内装を担当し、あとの商品の配送から、販売管理などはすべてメイソウが行う。売上の一部は投資者に分配される。この仕組みにより、出店スピードが速くなる。
5. 日本のデザインを全世界に輸出し、グローバルな出店政策を取っている。
6. 「Wechat*のコードを読み取ればショッピングバッグをプレゼントする」という方法でたったの一年間でメイソウファンを800万人以上増やした。ファンが増えれば、店舗の運営もしやすくなる。もちろんお客様はそこまで考えていないが、お客様がメイソウを好きになった理由は、まずはやはりその値段。「10元でこんなに選択の幅があるなんて、素敵。」、「10元なら、どんどん買ってもいい」とつい思ってしまう。自分もやはり最初はその看板に書いている「10元」というところに惹かれた。

*WeChat…中国で人気のSNSアプリ。日本で言う「LINE」と同じ無料メッセージと通話機能を持つ

メイソウのサービスと質

全ての商品が10元というわけではありませんが、全体的に納得できる品質と値段が付けられていると思います。
サービスに関しては、200㎡くらいの店舗で7、8名販売員がキビキビ作業しているのがほとんどです。他社の店舗では、入店後すぐにくっついてきて、やや強制的に販売しようとする販売員が多いのですが、メイソウではお客様がのんびり商品を試したり、見ることができます。
ほとんどの店舗は、ホワイトをメインカラーにし、デザインは日本の様にシンプルな内装で明るく清潔に見えます。商品の陳列もキレイで、商品を選びやすいです。もちろんあくまで日本風と言えるくらいのレベルで、本当の日本の優秀店舗と比べるとまだまだ改善すべきところがいっぱいあるかもしれませんが、中国では、特に商品価格の割には上等の店だと言えるでしょう。

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メイソウのこれから

急速な成長に伴い課題はきっと少なくありません。重要なのはその課題に目をそらさず、前向きにクリアしていくことです。メイソウもそのような企業の一つだと思います。こっぴどく批判されたからこそ、短期間で大きな成長を遂げたと言ってもいいかもしれません。

現在、メイソウはすでにアメリカ、イタリア、スペイン、シンガポールを含める200以上の国と地域に出店し、今年の始めには、韓国と全面的な市場戦略提携を結び、グローバルな発展に重要なステップを踏み出しました。叶国富氏は目標として、「世界の優秀な国々の地元の特色を取り入れたデザインを行い、高品質な商品をどんどん作っていき、メイソウの国際ブランド価値を全世界にアピールしていきたい」と語ります。

メイソウが今まで急速に発展できたのは、着眼点が良かったからかもしれません。しかし、現在同じような販売スタイルのライバル店が増えている中、持続的に発展して行くのは決して簡単ではありません。幸いなところ、メイソウはどんどん自分を磨き、新しい取り組みを見せてくれています。2016年には、フランス香水研究院を設立し、3月16日に上海で「HuaYangシリーズ香水」を発表しました。コンセプトは、「18歳から30歳の女性に手頃な値段で華やかなライフスタイルを楽しんでもらう」です。

一人のファンとしてこれからも、もっともっと素敵なライフスタイルを提案していって欲しいです。そうして、かつて厳しく批判した人々に見直されますように頑張ってもらいたいと思います。