VRを取り巻く市場動向

2016年は「VR元年」と言われた一年で、Oculus Rift、HTC Vive、PlayStation VRなど、コンシューマ向けのハイエンドなVRデバイスが登場し、市場が盛り上がった。2017年に入ってもVRの勢いは更に加速しており、Microsoftが1月に開発者向けに発売したHoloLensは大きな注目を集めている。今後さらにVR関連の需要が高まっていくことは間違いない。

しかし、VRデバイスはまだまだ値が張り、前述したOculus Rift、HTC Viveは2017年3月時点で10万円弱。Play Station VRは希望小売価格44,980円+税で比較的手が届きやすい価格だが、予約が殺到して入荷待ちの状態が続く。普及価格帯まで値段が下がり、一般消費者にVRデバイスが広く行き渡るまではもうしばらく時間がかかりそうだ。

そこで、VRまでの繋ぎとしてVRデバイスを必要としない360度コンテンツに注目が集まっている。既にYouTube、Facebook、LINEなど、多くのユーザーを抱える大手プラットフォームも360度コンテンツの投稿に対応しており、コンテンツを目にする機会も増えてきたのではないだろうか。

今回は、これらのニーズの高まりを受けて360度コンテンツの撮影方法をご紹介する。

お薦めの360度撮影カメラは

さて、360度コンテンツを撮影する上で重視したいのが①撮影の簡単さ、②画質の綺麗さの2点だ。

この2点をクリアした360度撮影カメラがEntaniya(インタニヤ)のEntapano 2(インタパノ 2)だ。シャッターボタン1つで水平視野250°の超広角な魚眼写真を撮影可能で、たった一枚の写真で目に入る全ての景色を写すことができる優れものだ。

Entaniya(インタニヤ)のEntapano 2(インタパノ 2)

Entaniya(インタニヤ)のEntapano 2(インタパノ 2)

また、Entaniya社は、パノラマVR写真変換サービス「Entapano VR」も提供しており、Entapanoで撮った写真をブラウザ上から360度コンテンツに変換して閲覧することが可能だ。通常、360度コンテンツの作成には、スティッチと呼ばれる複数の写真をつなぎ合わせてパノラマ写真にする作業が必要になる。しかし、「Entapano VR」を使えば、その手間もかからず、初心者でも手軽に360度コンテンツの作成が可能だ。

このEntapano 2を持って弊社が拠点を置く東京浜松町近辺を探索してきた。

Entapano 2の使い勝手

まずは芝公園に行ってみた。東京タワーを間近で見渡せることで有名な公園だ。

快晴とは言い難い天候であったが、比較的明るく撮れている。解像感もまずまずで、画質は合格点だ。250度の超広角な魚眼レンズを採用しているので、撮影は1枚だけで良い。撮影したパノラマ画像を前述した「Entapano VR」にアップロードすれば360度コンテンツの出来上がりだ。

続いて、お隣の増上寺に移動した。徳川家の菩提寺でもあり、大変由緒あるお寺だ。撮影中も観光客がひっきりなしに訪れており、隅の方の邪魔にならない位置で撮影してみた。

使用してみた感想

Entapano 2を使用してみて、最も良かった点は撮影、アップロードが簡単に行える点だ。 撮影は1枚撮るだけで難しい編集も必要ない。まずまずの画質で手軽に360度コンテンツを作成できる。ちなみに、Entapano 2で撮影できる画角は水平視野250度なので、正確には250度コンテンツである。そのままEntapano VRにアップロードすると後方側にはEntaniya社のロゴが入る。360度コンテンツを作りたいのなら、前方、後方2枚の写真を撮影し、編集ソフトでスティッチというつなぎ合わせる作業を行う必要がある。スティッチは割と手間がかかる作業だが、Entapano 2なら2枚だけなので比較的簡単に行える。価格は直販サイトでの販売価格は税別125,000円で多少値が張るが、撮影の手軽さを考えると、十分に価値がある製品だ。手軽に高画質な360度コンテンツを作成したいと考えている方は是非検討して頂きたい。

次回はEntapano 2の画質と撮影・編集にかかる時間を、売れ筋の360度撮影カメラのRICOHのTHETA、一眼レフと比較してみたい。